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カルドセプト 第4回関東杯
(2005/10/09)

03a



(1)設定
・マップ:風の峡谷 カザテガ(勝利条件8000G)
・参加者:きせ、カエデどん、村田、よこ

(2)コメント
きせ
 最後はデモトレ祭りでした。ネタカード「ウィザード・アイ」使わなかった。。30R毎ターン連続スペル使用でした。

村田
 初手で終わった・・・。

カエデどん
 楽しかったです。また勝ちのタイミングを逃しました。(汗)

よこ
 護符の買い遅れで手も足も出ず。無念。

(3)結果

風の峡谷 カザテガ 30ラウンド
順位 セプター 魔力 付記
1 きせ 12701 達成
2 村田 12193 惜敗
3 カエデどん 10122 惜敗
4 よこ 7569 惜敗



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03b



(1)設定
・マップ:風の峡谷 カザテガ(勝利条件8000G)
・参加者:旦那、きむを、aprio、こおひい

(2)コメント
aprio
 地変がウェザだけだったので、ブック的に優位だったかも。ジェイド忘れて笑いをとれたので満足です。

こおひい
 笑いがあって楽しめました(^^)

きむを
 う〜ん、思ったような展開になりませんでした。普通が一番強いってことでしょうか。今回はちょっとしょんぼりでした。

旦那
 デモトレブック3 VS 1 でしたが、サプレされてしまい、難しいプレイングになってしまいました。護符トランスで追いつけるはずはないねぇ。

(3)結果

風の峡谷 カザテガ 25ラウンド
順位 セプター 魔力 付記
1 aprio 8593 達成
2 こおひい 8357 惜敗
3 きむを 7423 惜敗
4 旦那 6079  



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03c


(1)設定
・マップ:風の峡谷 カザテガ(勝利条件8000G)
・参加者:カチモリ、さとも、YADO、Klaus

(2)コメント
さとも
 上げて光ってリコールで帰る わがままっぷり。

YADO
 また やっちった。まぁ〜ロッテ勝ってるからいいや・・・

カチモリ
 ・YADO仕事しろ(色んな意味でw)
 ・YADOはジジィなので40秒でやってあげてください <(_ _)>

Klaus
 ランプロを取られたのがヌルかったっぽいです。運用をどこか間違えたような。

(3)結果

風の峡谷 カザテガ 25ラウンド
順位 セプター 魔力 付記
1 さとも 9459 達成
2 YADO 7302 惜敗
3 カチモリ 6990  
4 Klaus 4945  




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03d


(1)設定
・マップ:風の峡谷 カザテガ(勝利条件8000G)
・参加者:パン助、翔水、ゼファー、かむいまる

(2)コメント
パン助
 ありえない逆転。運とはおそろしい。

ゼファー
 スゴイものを見せていただきました。奇跡を二度みました。

翔水
 終わりのほうはほとんどまともに考えられなかったような気がします。

かむいまる
 これは泣きそうな負けだ 〇| ̄|_

(3)結果

風の峡谷 カザテガ 38ラウンド
順位 セプター 魔力 付記
1 パン助 8543 達成
2 ゼファー 8980 惜敗
3 翔水 7573 惜敗
4 かむいまる 5772  



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03e


(1)設定
・マップ:風の峡谷 カザテガ(勝利条件8000G)
・参加者:松岡、TARE、16bits、よよてん

(2)コメント
よよてん
 また足勝負〜

TARE
 ダイス弱すぎですよ・・・ウァー。

16bits
 メタが外れました。ガルーダかぶりねぇ・・・。

松岡
 もっとしっかり欲張らなければ。と毎回終わって言う私。

(3)結果

風の峡谷 カザテガ 31ラウンド
順位 セプター 魔力 付記
1 よよてん 8911 達成
2 TARE 10894 惜敗
3 16bits 8532 惜敗
4 松岡 4580  



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03f


(1)設定
・マップ:風の峡谷 カザテガ(勝利条件8000G)
・参加者:破魔矢、メル、ひろあき、赤烏

(2)コメント
メル
 サプレの引きが神でした。

赤烏
 最後は2位でした。

ひろあき
 うーむ・・・

破魔矢
 何も言うことはありません。

(3)結果

風の峡谷 カザテガ 24ラウンド
順位 セプター 魔力 付記
1 メル 10531 達成
2 赤烏 6492  
3 ひろあき 4425  
4 破魔矢 2633 惨敗



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決勝(2005/10/09)
メル氏のレポート


(1)設定
・マップ:風の峡谷 カザテガ(勝利条件8000G)
・参加者:パン助、メル、よよてん、さとも

(2)レポート
◆マップとブックの形

 カサデガは、土地数が46で、北エリアは砦-城-砦の間が1本道で、砦-砦の間には分岐があり、南エリアは格子状になっています。目標魔力は8000。素ダイス周回は約6.2R。マップ形状と歩数から、聖堂を利用したアクションが極めてやりやすいです。
 これらを踏まえると、デモトレとラントラが強く、アイドル戦略も有効であると結論付けられます。特にデモトレの爆発力は尋常ではないので、まずデモトレに対するスタンスを決定する必要があると考えました。スタンスを分類すると、基本型(デモトレ4枚+遅延)、利用型(ラントラ+デモトレ2枚)、対策型(ラントラ+手札干渉、ラントラ+はめ)、無視型(ラントラ対策を主軸としたもの)の4タイプが想定できます。
 テストの結果、基本型では、ストロング型やグラニ型が有効ではなく、バリア型が有効であるように思えました。利用型と対策型にはジェイドとサプレ2枚が入るでしょう。無視型としては、制御型(ラントラ+スペルによる他者のトランス制御)、戦闘型(ラントラ+侵略)、火マーブル型(ラントラ+はめ要素あり)。決勝に限っては、テンペも有効です。

 戦略間の比較ですが、基本型の被りは非常に速く、無視型を圧倒できますが、利用型か対策型が1人以上いると安定しません。そもそも基本型は、被った他者のプレイングによって機能率が大きく損なわれる場合があります。この理由から、基本型の採用には消極的になりました。利用型と対策型は、無視型に対して若干弱くなる場合があるので、属性、クリーチャー、アイテムの選定によって解決する必要があります。利用型と対策型の比較ですが、利用型はデモトレを切るか利用するかを柔軟に判断できるのに対して、対策型は基本型を機能不全にしやすいが、若干コストが高い。コストの要因を重視して、利用型の方が優秀であると結論付けました。

 デモトレとラントラの以外の有効スペルとしては、HWX、フライ、リコール、リベレ、地変、ドレイン、コラプション、プレッシャー、メテオ、地震、ランプロ、アシッド、バニシングレイ、シャインなどが挙げられます。これらの多くは即撃ちに適さないことから、手札干渉が大きな効果を上げるといえます。基本型の対策や地変戦を制するにはサプレ、ラントラ対策にはメズマが有効でしょう。特に、メズマとドレインの組み合わせは、相手のラントラのタイミングを拘束し、保留されたラントラを奪うといった強力なシナジーを生み出します。

 以上を踏まえて、森の利用型、火の利用型(+はめ要素あり)を主力本として用意しましたが、これはマネーダさんのブック(book dbを参照)を参考にしました。また、ラントラ戦が主流になる場合に備えて森の制御型(ラントラ+メズマ&ドレイン)、多くの魔力を稼がなければならない場合に備えて基本型(バリア型)も作成しました。以上の4つを予選用に作成し、どれを使用するかは相手と状況によって決定することにしました。

 予選では、中間得点の観点から、破魔矢さん以外の2人による基本型被りが予測されました。私も被りに行っても良かったのですが、破魔矢さんが基本型の場合、優位に立てません。これらを踏まえて、森の利用型を選択しました。実際の試合では、基本型3人と利用型1人で、デモトレと地震をサプレして勝利。予想以上にうまく回ったので、決勝でも同じ本を使用することに決定しました。

◆採用された戦略(プレー順)
パン助さん:水の対策型(はめ系)。ケルピースやケルピーはめのギミックを搭載。遅延としてはプレッシャー。ラントラと手札干渉は不採用。
メル:森の利用型。連鎖力を重視。デモトレ場、マーブル場、テンペ場(5枚まで)で真価を発揮するタイプで、戦闘力は若干低め。
よよてんさん:火のマーブル型(トランス+戦闘力も高め)。移動系スペルを多用。ドレインと手札干渉は不採用。
さともさん:風の制御型(ラントラ+メズマ&ドレイン)。マーブルとグラニットに弱いため、アシッドを採用。テンペ型と侵略型に対して若干脆い。

◆試合展開
<序盤:ゲーム構造の確定>
 序盤に突出したのは、さともさん。4Rで周回し、5Rには風4連鎖を形成し、手持ち500G超。速攻lv4トランスができそうな勢いです。よよてんさんは火土地こそ取れませんが、火土地の隣を押さえたり、コンジャラーを設置したりと、2周目以降に連鎖が組めそう。パン助さんは水と無に配置しており、これまた順調。それに対し、メルは配置可能なのがバードのみで、序盤に不要なカード(e.g., サプレ、地変、ドレイン、リベレ、デモトレ)を引いてきます。ディスカードを避けるとともに領地ターンの効率を上げるために、リベレを撃ってバードを森に移動。無土地にリビングシールドを置き、8Rに周回。土地数、周回速度ともに最下位です。

 同8R、さともさんは南風のスペクターをlv1→4にし、9Rに周回(2周目)、10Rにはミルメコを南風に設置し、南5連鎖&lv4で3000超。11Rにメズマをドローし、ラントラ利用可能性が上昇。既にジェイドが2体設置されており、地変による妨害はできません。場合によっては、一気に勝負にいけます。総魔力は、よよてんさんとパン助さんが約1000G、メルが750G。10R前後で「さともさんvs.他の3人」というゲーム構造が確定しました。

 それを受け、メルは9Rにサプレをさともさんに撃ち、ウェザリングを消します。ジェイドは1周(6R程度)で排除される可能性が高いので、これは当然の一手。10Rには、南森のバードとリビングシールドを交換し、増資準備をするとともに、北エリアのジェイドの排除に備えます。11R、当分使用する目算が立たず、メズマされると厄介なラントラを捨て、北エリアのジェイド隣にバードを設置。12Rにスパルトイ(生贄はラントラ)で南の森隣をゲットし、13Rにスケルトンを森に移動。14Rにリビングシールドを無→森で3連鎖。手札にはギア2とバジがあり、侵略で土地を増やす目算が立ちます。

 パン助さんは9Rに南無のケルピーにピースを撃ち、11Rにケルピーを地形変化し、周回遅延を狙います。12R、メルの水ジェイドにアンバーで侵略成功し(メルはグース使用)、ジェイドはバード隣を残すのみ。13Rに5連鎖目の確保のためにもう1体置かれますが、14Rにリベレを使用してアンバーに即交換。15R、南水の護符を10購入(合計15)。土地数は十分なので、lv4作成&トランスで追いつけそうです。

 この間、よよてんさんは連鎖作りに専念。9Rの時点では火土地は1つでしたが、10Rにコンジャラー能力でケルピー隣の火土地を押さえ、11Rにガスクラウドを火に移動させ、12Rにケルピー隣の無土地にピラフレを設置。15Rにサルファ設置で、火4+無1。パン助さんと同様に、こちらも態勢は十分です。
 12〜15Rの間、さともさんは地変戦に備えて、南水の護符30を買います。そして、ドレインでよよてんさんを抑制し、スペクターを南森に設置。着実な手を打ちつつ、ラントラのチャンスを待ちます。

<中盤:ラントラ、そして妨害>
 16R、メルはジャスト城で周回し、リビングシールドをlv1→4。これは悪手に見えますが、増資しない場合はさともさんのドレインを被弾することと、誰かが踏むまでに防衛準備が整うかトランスできれば良いことを踏まえての決断です。さともさんのドローはラントラ! 5歩先にウェンディゴがあるので、lv4スペクターを即トランスかと思いましたが、メルのドレインを警戒して保留。ダイスを振ると、ウェンディゴ手前の空き地に止まって、ガルーダを設置して6連鎖。ありえません。17R、メルはギアで南森のフェイトを倒して、4連鎖。さともさんは当然ラントラを使用し、ウェンディゴlv1→5。総資産は5524Gで、サドンデス開始です。

 18R、メルはさともさんにドレインして、護符購入を制限。よよてんさんはラントラを引いてインフルを捨て、ピラフレを無→火で5連鎖。この一手はヤヴァすぎです。自分ではトランス準備が整っておらず、さともさんがメズマを保持して聖堂近くにいる以上、ここはラントラ捨てが良いのでは。さともさんはこれを見逃さず、ラントラをメズマし、lv5ウェンディゴを売って、南風の護符を50購入(合計で60)。
 19R、パン助さんは氷壁を増資する機会があるも、保留。さともさんがドレイン持ちなので、増資した方が良いような。メルはカウンタを引き、リビングシールドが安全に。そして、バードで最後のジェイドを排除。これでキープしてきた地変2枚が使えます。よよてんさんは、ガスクラウドをlv1→4。さともさんはドレインをパン助さんに撃ちダイスを振ると、行き先はメルとよよてんさんのlv4。BAS発動?メルに振り込みつつ、ラマをlv1→5。踏んでなお、6800Gを超えています。20R、パン助さんはプレッシャーを撃ちつつ、南水護符を20購入(合計35)。メルはワイルドグロースをlv5ラマに撃ち込み。これで、全員が3000Gくらいで横並びに。

 それでメルの領地ターンですが、最大級の悪手をやらかします。ダイスを振ると、Uターンすればlv5ラマ隣にギアを設置できる目が出ます。さともさんの手札には防具やラントラがなく、森土地なのでミルメコやガルーダには交換できず、ウェザリングのサプレにより地形のリカバーが困難であることを踏まえると、極めて高い確率で奪取することが可能です。加えて、仮にトランスされたとしても、聖堂に比較的近い森土地が空くので悪くありません。しかし、この妙手に気付いていたにも関わらず、歩く方向を間違えて断念。周回方向に進み、スケルトンをオドラデクに交換。あまりの失敗に冷静な判断力を失ってしまい、大量の現金があるにも関わらず、護符を購入しませんでした。二重にヘコみます。

 同20R、よよてんさんはサルファをケットシーに交換。さともさんはリコール引きで、足勝負になった場合は極めて有利。21R、よよてんさんはピラフレを領地コマンドで森→火にして6連鎖。うーん、ガスクラウドをlv4→5にするか、通行料が期待できるピラフレ(ケルピース隣)をlv1→4にする方が良いような。結果論ではありますが、その直後にさともさんが踏んでいました。22R、メルは南砦近くのリビングシールドをアルマジロに交換。よよてんさんはカトブレグースに成功し、大量の現金を保有。さともさんはスペクターを置いて、4連鎖に復旧。
 23R、パン助さんはケルピースをlv4にする機会があるも保留。「護符を買って増資」あるいは「他土地に増資→聖堂トランス→ケルピーlv5当て」を睨んでの判断でしょうか。メルはサプレを引き、ヒーバルを消そうとよよてんさんを選択したところ、ピースしかありません。恥ずかしさの余り、絶叫しそうになりました。さともさんのメズマを切っていれば、試合を優位に進められたのに・・・。そもそもヒーバルはさともさんの妨害のために必要です。頭を振って、冷静さを取り戻そうとします。さともさんは4連鎖ミルメコをlv1→4にして、5900G。

 24R、パン助さんはテレグノーシスを使用し、水護符10を買いつつ(合計45)、カメをlv1→4。さともさんの相乗りを防ぐ強い一手です。このカメは通行料を期待できる位置にあるので、タイミングを見計らってケルピーはめも狙えます。よよてんさんは火護符40(合計60)を購入しますが、他の手としては「ドモビーを踏んでlv5聖堂トランス」が考えられます。この場合は護符を購入し、ケットシーlv5増資+αでテンパイ。ただし、トランス直後にさともさんに相乗りされる可能性があるので、どちらが最善かは結論が出ていません。つーか、さともさんのポジショニング絶妙すぎ。同R、さともさんは水護符を30購入し(合計60)、ケルピー増資を牽制。手堅い一手です。

 現状で最も有利なのはメズマとリコールを持ち、風・水の護符を60ずつ押さえ、ラントラかインフルを引けばテンパイのさともさんで、6200G。次に有利なのは大連鎖と火護符60を持ち、ブックにヒーバル2枚を残すよよてんさんで、4200G。大連鎖はありますが、トップに護符を競り負けているパン助さんは3900G(水護符45)。状況を打開するには、ケルピーはめなどの思い切った手を打つ必要があります。メルはワイルドグロース持ちですが、仕掛けるのにギリギリの土地数しかなく、森護符も30なので、やや不利です。総魔力は4300G。

<終盤:足勝負>
 25R、さともさんがラントラを引き、達成までの道筋が見えてきました。26R、パン助さんはプレッシャーを引き、使用は保留。領地ターンでは何もしませんでしたが、lv4カメをケルピーに交換するという手も面白いかも。カトブレは死んでおり、カウンタ&ホリグレ持ちなのでサルファ相打ちやバジ即死は防ぐことができるので、さともさんとよよてんさんをはめ放題でした。メルはバジのレベルダウンがあるので怖くなく、むしろケルピー交換は大歓迎だったのですが、パン助さんはワイルドグロースを警戒したのかもしれません。
 メルはデモトレを引き、メズマされたら大変だとホープを使用し、デモトレを捨てランプロを残します。これは悪手で、デモトレは趨勢に影響しませんが、ランプロを奪われたら妨害が困難になります。さともさんはメズマでランプロを奪って、ガルーダに使用。そこをlv1→4にし、8000Gを超えます。妨害が無ければリコールで終了ですが、27Rにパン助さんがプレッシャーを使用したため、リーチが消えます。メルはHWXを撃ち、森護符を3購入し(合計33)、オドラデクをlv5聖堂トランスに成功。「増資2回」か「護符購入+増資1回」でテンパイです。よよてんさんはケルピー前のピラフレをlv1→4。さともさんはインフルを引いて、ラントラで森lv5・2連鎖のラマを売り、スペクターをlv1→4にして8400G。また光ります。

 28R、パン助さんはシンクをlv4スペクターに撃って達成を消します。メルは南砦近くの分岐にあるアルマジロをlv1→5とし、城に向かいます。これは微妙な一手で、余程の事件が起きない限り達成は無いので、Uターンして聖堂に向かった方が良かったかも。よよてんさんは護符を全て手放し、バ=アルをlv1→5と上げて7500G。城に帰れば達成です。さともさんはガルーダを南水に設置。29R、パン助さんは水護符を38売って、ケルピー増資に備えますが、間に合うかは微妙なところ。メルはスパルトイを使用して南水をゲットし、lv4水のスペクターを踏んでバジで倒します。これにより、さともさんは6400G。よよてんさんはヒーバルを引き、ケットシーをlv1→4に上げて8100Gで光ります。それを受け、さともさんはリコールをよよてんさんに撃ち、足元の水ガルーダをlv1→4として護符儲け。

 30R、パン助さんはギアで火ピラリスを落とし、火連鎖は7→6。自分の利益を重視するなら、ケルピー回収&テレグノーシスでlv4カメをケルピーに交換する手も良さそうです。次はメルの番。地変を撃てば、ギリギリ達成可能か?・・・計算してみた所、lv3バジに撃つのが最良みたいですが、8000Gには不足のようです。しかし「もしかしたら足りるかも」という悪魔の囁きが聞こえ、それに従ってしまいました。その結果、300G不足(泣)。さともさんは地変1枚ならリカバー可能なので、ワイルドグロースは不使用が正解でした。アタマ悪すぎ。領地ターンでは、森ギアをlv1→5にして9700G。よよてんさんはヒーバルを引き(神!)、手札に2枚保持します。さともさんはホープでラントラとフライを引き、南水護符を40売り(残り20)、風スペクターをlv1→5として9000G。インフルとフライを持ち、テンパイの3人の中では最も城に近いことを踏まえると、圧倒的に有利です。

 31R、パン助さんは南のケルピーをlv1→5としますが、メルのlv4グリマルキンを踏んで、後退。これで、メルは10500G。よよてんさんはヒーバルをメルのlv5ギアに撃ちます・・・って、俺ですか? 前述の通り、さともさんを止めるためにはヒーバル2枚を撃つ必要があり、1枚のヒーバルではメルが目標魔力を大きく割ることはなく、足勝負の相手ならさともさん(半周速く、フライ持ち)よりはメル(2R遅い)が良いと思いますが・・・何にせよ、ここでメルの心は折れました。さともさんはフライを使用し、ミルメコをlv4→5としつつ、城の4歩前のバジを踏み、lv4・水1連鎖のガルーダを売ります。32R、メルはリベレを鬼引きし、バジでlv4風ガルーダに移動侵略を仕掛けます。成功すれば、さともさんの勝ちは無くなるのですが・・・失敗。よよてんさんはヒーバルをlv5ミルメコに撃ちますが、さともさんはインフルで切り返し、城に駆け込んで優勝です。さともさん、おめでとうございます。

◆感想戦:各人の勝ち筋
<さともさん>
 ブックは、低コストかつ一定の戦闘力がある構成で、メズマ&ドレインも機能しまくりでした。強い本だとは思いますが、個人的には防具を少量入れたいところです。勝因としては、戦略間の相性が良かったこと、序盤に大連鎖が組めたこと、高額地の早期作成、致命的なミスが無かったことが挙げられると思います。特に、ミスが無いのは凄いです。この冷静な判断力は見習いたいと思います。

<パン助さん>
 ブックは、ケルピーを主軸としたテクニカルな構成で、状況に合わせて柔軟に対応できるのが特徴です。クリーチャー多目なので序盤から大連鎖が組みやすく、護符で競り負けてもプレッシャーで追いつくことができます。この本は強いと思います。ただし、個人的にはラントラと手札干渉を入れた方が戦いやすいです。
 実際の試合では、序盤に十分な土地数を獲得し、絶好の位置にケルピースを作成し、ドモビーを設置できました。このケルピースは有効に機能し、パン助さんは他者と比較して1周以上差をつけることができました。また、序盤に突出したさともさんを抑え、全員がテンパイもしくはイーシャンテンまで持っていけたのは、パン助さんのブックとプレイングによるところが大きいです。ただし、高額地の作成が遅くなったため、魔力増幅が若干遅くなりました。
 勝ち筋としては、早期に氷壁をlv4→聖堂トランス。ケルピーを増資し、タイミングを見て、テレグノーシスでドモビーの領地能力を起動し、はめるという手法が考えられます。また、ラントラやインフルを妨害するために、さともさんの属性違いの高額地にランプロを撃つという手法もあったと思います。ドモビーがこんなに強いとは知りませんでした。

<よよてんさん>
 ブックは、マーブルを主軸とし、クリーチャーが多目で、侵略力も高めなので、配置戦やラントラ戦において優位に立てるような構成になっています。自分が戦いやすいように調整するなら、ヘイスト3とクリーチャー2枚を削って、ドレイン3とメズマ2を入れます。また、スパルトイを入れても面白いかもしれません。
 実際の試合では、序盤に十分な土地数を獲得し、通行料が期待できる位置に領地を持ち、引きも良かったと思います。さともさんの引きはそれ以上でしたが、地変サプレとトランスによる土地減少を踏まえると5分以上の戦いは挑めたと思います。実際、さともさんとの足勝負になり、リコールを被弾しなければ優勝でした。流石です。
 勝ち筋についてですが、18Rにラントラを捨て、ヒーバル2枚をさともさんに撃っていたら、よよてんさんが優勝していた可能性が高いです。また、魔力増幅とドレイン回避のために、早期に高額地を作成していたら、より優勢に試合を進めることができたと思います。

<メル>
 ブックについてですが、これはマネーダさんのを自分に使いやすいように調整したものですが、もしかしたら改悪だったかもしれません。今のままでは不利な状況を打開しにくいので、メズマやプレッシャーを入れたいところです。そもそも森の制御型の方が良かったかも。

 実際の試合では、序盤にクリーチャーを殆ど引けず、その代わりにラントラ、地変、リコールという重要カードを引ききってしまい、非常に苦しい立場でした。追いつくことができた原因は、早期のlv4上げと地変キープだと思います。とはいえ、4人の中では私が最もミスが多かったと思います。負けて当然かと。大きなミスとしては以下の6つ。1つ目は、20RにLv5ラマ隣にギアを設置しなかったこと。2つ目は、同Rに護符を購入しなかったこと。3つ目は、23Rにサプレ対象としてメズマを選択しなかったこと。この結果、ランプロが奪われましたが、ランプロをlv5ラマに撃っていた場合、森護符が暴落することはなくなるので、30Rで達成でした。4つ目は、26Rにランプロを切らなかったこと。5つ目は、27Rのトランス直後に聖堂にUターンしなかったこと。6つ目は、30Rの地変の撃ち込みです。

 これらの中で最も大きな影響を与えたのは、地変撃ち込みでしょう。地変が温存された場合、ヒーバル1枚とワイルドグロース1枚がさともさんに撃ち込まれ、インフルによるリカバーが困難になります。最後のヒーバルはメルに向かうかもしれませんが、目標魔力を大きく割ることはありません。従って、よよてんさんとメルの足勝負になることが予測されます。

 あと、リプレイを見て気付いたのですが、もう1つ勝ち筋がありました。即ち、「26Rにリビングシールドをlv4→5。27Rに南火か南水護符を購入しつつ、ドモビーを踏んで聖堂トランス。南森護符を50購入し(合計80)、lv5を作成」という方法です。この場合は、29Rのバジ特攻がなくなるので、早い段階でヒーバル2枚がさともさんに撃ち込まれることが予測されます。従って、ワイルドグロースを残したメルが有利だったと考えられます(たぶん)。

◆謝辞
 パン助さん、よよてんさん、さともさん、本当に有り難うございました。すごく多くのミスをやらかしましたが、対戦できて本当に楽しかったです。最後に、このような機会を与えてくださった羽場さんに感謝します。

(3)コメント
さとも
 ウェザサプレされたけど、ダイスがウソくさく 連鎖には困りませんでした。やたー!

よよてん
 なんだよ リコールって。

メル
 10回以上ミスしました。負けて当然かと。

パン助
 まぁ、これが実力です。

(4)結果

風の峡谷 カザテガ 32ラウンド
順位 セプター 魔力 付記
1 さとも 9768 達成
2 よよてん 7687 惜敗
3 メル 7063 惜敗
4 パン助 5858  



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