12月22日
いよいよこの日がやってきた。ビジュアルメモリＯＫ、コントローラーＯＫ、スーパースコープＯＫ。いよいよ札幌から東京に向け出発である。あ、今当然のように持ち物にスーパースコープを加えてしまったが、説明が必要であろう。これは、私が中古店で購入したものである。980円なり。見た目はガンコントローラのバズーカバージョンと言った感じ。普通はスーパーファミコン専用の代物だが、私の持っているものには「Culdcept」と言うロゴが入っており、なんとDCでも使用できるのだ。…すまぬ。ちょっとウソついた。カルドのシールを貼っただけ。また、紐を取り付けてあり、背負って歩けるように改造（大げさ）されている。今回は入場行進があるということなので、これを持って歩こうではないかと言うわけ。最初、スーパースコープを本選大会に持っていくと言う話を冗談半分でＮＯ．００１さんのＨＰの掲示板に書き込んだところ、トトカルド（マサオサダさんのＨＰで行われていた、優勝者予想クイズ）でＮＯ．００１さんが私に投票した挙句、スーパースコープ期待していますなどと言うコメントを残しやがった（失礼）ため、引っ込みがつかなくなったわけで。これで荷物が重いのなんの…。

さてまずは新千歳空港までの道のり、電車ではヒマだったのでＵＦＹとメールで馬鹿話。そして話しているうちに何故か エスパー魔美の主題歌でマインド詩歌が一つ完成。 どうも間違っているような気がしてならないが…。そんなこんなであっと言う間に空港へ到着。まずは搭乗手続きをしなければならないが、ここで問題発生。歳末であり、テロが起こった後と言うこともあり、荷物検査が厳しくなっているのである。預ける荷物は機械を通さなくてはいけないのだ。ここで私のスーパースコープが引っ掛かったら…。

「（スーパースコープを指して）これは何ですか？」
「えーと、スーパースコープと言いまして、バズーカみたいな…」
「バズーカ！？」
「いやいや、えーと、赤外線かなんかが出るんですよ」
「赤外線！？」
「あわわわ、ゲームで画面の敵を撃つだけです〜」
「何ぃ！敵を撃つ？ゲーム感覚で？」

などとなり、私は危険人物としておロープに…。と馬鹿なことを考えているうちに検査は終了。大丈夫だった（当たり前）。この後、荷物を預ける場面でも問題発生。今度は本当の会話。

「貴重品、こわれもの等はございますか？」
「あ、ちょっと心配なものが…」
「それは何ですか？」

思わずスーパースコープと答えてしまいそうであった。もしもスーパースコープなんですが、なんて言っちゃったりしたら…（もしもモード再突入）。

「スーパースコープ？何ですかそれは？」
「えーと、バズーカみたいな…」
「バズーカ！？」
（以下同文）

となるに違いないのである。そこは「プラスチック製なんですが…」と答え乗りきったが、壊れた場合は自己責任とのこと。まぁ壊れていたら壊れていたでネタにはなると考え、そのまま預けることにした。さて今回は何事も無く（福岡の宇宙一リーグにスポット参戦したときは、韓国に行きそうになった。いやマジで）羽田空港へ到着。最終便と言うこともあり、外は真っ暗で景色を楽しむことも出来ず、ヒマだったのでもう一つマインド詩歌を作詞。 今度は忍者ハットリくんの節でどうぞ。

そんなこんなで羽田からマサオサダさん（第１回全国大会優勝者、第１回序期ブックトーナメント優勝者、バルダンダース大学抜き打ち試験首席。この３つを並べるのはどうかとも思うが）宅へ向かう。今夜はマサさん宅に一泊させていただくことになっている。羽田から出る電車が今まさに動き出そうと言うとき、マサさんから電話がかかって来た。これは、福岡の宇宙一リーグに参加したときの松岡さん（宇宙一リーグ会長）の電話と全く同じタイミングである。これにはびっくり。私一人が勝手に納得する「空港から電車が出発する直前に電話をかけてくる人はカルドが強い」なる役立たず格言を作りつつ、一路マサさん宅へ。ちなみに関東版宇宙一に参加したときは、実家の静岡から新幹線で来たので、羽場愛理さん（関東版宇宙一リーグ主催）には電話のチャンスが無かった。今度は空路で行って、この格言の真偽を確かめたいところである。と羽場さんに妙なプレッシャーをかけてみた。そうでもないか。

マサさんとは夏に関東版宇宙一でお会いして以来、２度目となる。そしてマサさん宅に一足早く到着していた破壊的セプターさんとは初顔合わせ（って相撲かい）であった。掲示板では長いことお世話になっているため、奇妙な感じだった。つーか全然破壊的じゃないし。そう言う意味ではないか。よく考えると自分もちっともそよ風（zephyr）じゃないな。反省。いやだから反省しなくて良いっつーの。お二人でそれぞれの予選突破リプレイを見せ合っていたらしく、私のリプレイも見せることに。自分のミスを一つ一つ丁寧に解説する姿は、大会前日の行動として正しいのだろうか。まぁ良いか。ところで、この３人がいずれも羽場さんに勝って予選を突破していることが判明。…驚きである。

さて、明日はいよいよ本選大会！！だから緊張すんなって。

（2002/01/29）

12月23日
快眠。すがすがしい朝である。いつもこういう日の前日は眠れないのだが、今回は違った。何故だか分からないが妙に良い眠りだった。朝から絶好調である。これはもしかして優勝しろってことかしらなんて思いながら、身支度を整え、マサさん、破壊さんと共にいざ出発。順調に新橋に到着した。

さて新橋。恒例となっている（らしい）朝マック。少し来るのが早すぎたようで、空いている。しかしそこに先に到着していたセプターを発見！　N.フライトさんだ！　おおお！　とびっくりしているのも束の間、朝飯をかっくらっているうちにセプターの方々がぞろぞろ集まってくる。しばらく経つと、マクドナルド２階はセプター達に占領されていたのである。いろいろとお話してみたい方はいらっしゃったのだが、私は口下手っぷりを充分に発揮し、静かにしていたのだった。一番印象に残っていたのはＳＲさん（マインジャー肌色）の「マインジャーＴシャツ」。そんなにでかでかとマインを描かれても…。カルドを知らない人が見た場合「何だか気持ち悪い色の巨大和菓子が描かれている」と思うかも知れない。つーか私は最初見たときそう思ったわけで。マインってこんなのだったのかと妙に感心したり。

そしてまだまだ馬鹿はやってくる。（私に対してだけ）いつの間にかマックに潜入していたカッパさん。その傍になにやら怪しい棒を発見。うーん物干し竿？　いや、赤い布が巻き付いている。これは…どうやら「旗」（自作）らしい。旗持ってきてどうするんすか！　「振るんスよ」　そうっすか。ってそれで良いんか！！

そうこうしている内に移動の時間になる。まだ世代交ＴＡＩさんが食ってるが、時間も無いので皆さんについて行くことにした。つーか私の場合、みんなにしっかりついて行かないと東京砂漠で遭難しかねないくらいの方向音痴なので仕方がない。今回は無駄にでかい旗を持った先導役がいるので安全であった。意外な役立ち方である。

会場はまだ開いていなかった。先に到着しているセプターもいっぱい居る。おお松岡さんに羽場さんだ！　そして…なんか赤い変な人が…。よく見るとぶるうすリーチさんではないか。関東版宇宙一でお会いしたときと全然違う。今日はサンタばりの衣装で登場。この大会が終わったら、全世界のみなしごたちにプレゼントを配るのだそうだ（嘘）。つーかその見てはっきり分かるネタはうらやましいこと限りなし。つーか旗とかサンタとかに囲まれて、自分はどちらかと言うとちょっと荷物が多いだけの普通の人だなと思った。

しばらくすると開場。受付を済ませて（くじを引いて対戦相手を決めた）控え室へと移動する。この辺り、いろいろと会話などしたような気がするのだが、あまり覚えていない。やはり緊張していたのかもしれない。スーパースコープを取り出したとき、恥ずかしくて仕方がなかったのは、はっきり覚えている。一度出してしまえばもう大丈夫なのだが。これなら最初から背負って来るのだったか？（絶対違う）　全員が集まった後、入場行進などについて説明を受けるが、席が隣だったあるふさんやＦＯＸ’さんと話をしたり、周りをキョロキョロ見回したりで聞いてなかった私。後で痛い目を見ることになる。で、あっと言う間に入場の時刻。ここで私の記憶に強烈に残っていたのはけつぁるさんのピカチュウのお面であった。馬鹿ばかりだ…。

入場行進は一人ずつ歩くらしい。私はみんなで並んで会場をまわる高校野球スタイルだと思っていたため、肩透かしを喰らう。これじゃあスーパースコープを肩にかけるための紐が無駄である。背中におかしなものをぶらさげ、腕を大きく振って行進する自分を想像していたのだが…。残念（？）。そんなことを考えていると、あっと言う間に私の番に。入り口に立つと、スポットライトが当たる。スポットライトを当てられたのは生涯で初めてではなかろうか。どきどきどき（小心者）。とにかくこれだとばかり、スーパースコープを肩にかつぎ、腰を落として照準を定める。狙いは…○○さんだ（好きな名前を入れて楽しみましょう）。会場ややウケ。シーンとされなくて本当に良かった。ただ、今になって考えると 腰の落とし方が足りなかった と思う。これが今回の全国大会で最大の反省点であった。

このあと緊張した私はぎこちない歩みで前進。ええと確か私の当たった卓は…そうそうここだ、と探し当てて11番テーブルへ向かうが、なにやらおかしな雰囲気である。　？？？　　実は、入場行進ではそのまま会場の奥まで中央の通路を突っ切り、それから自分のテーブルに向かうことになっていたのだ。きいてないよ！　俺がね！　すすすすいません主催者様。またもや反省。自分のネタに夢中で…。運動会のリレーで奇数番目に走るのに偶数番目側で待ってしまい（一人でトラック半周分走る設定）、慌ててグラウンドの中央を突っ切って間に合わせるもそれで疲れてしまい、結果足を引っ張りクラスメイトから大ブーイングを喰らうおっちょこちょい小学生以下ですか？　例えが長すぎるって。

さてどうにか入場行進も終わり、開会式（みたいなの）も終わって、いよいよ１回戦。私の対戦相手は…。

（2002/02/05）

第11ブロックメンバ：
[　]内はセプターネームです。
カッパさん　[カッパ]　（旗を振るバンダナ魔人）
ぶるうすリーチさん　[ぶるうす]　（プレゼントをくれないサンタ。なぜか頭にトナカイの角が）
きむをさん　[きむを]　（良かった普通の格好の人がいて）
zephyr　[ゼファー]（モニタの横にお守り代わりのスーパースコープ）

展開（？）：
以下、都合により敬称を略させていただきます。

啓介　「今回のバトルのポイントはどこだろう、アニキ」
涼介　「そうだな…。おまえはどう思う、啓介」
啓介　「…わからねぇ。教えてくれよアニキ」
涼介　「恐らく、ナイト」
啓介　「ナイト？　どういうことだ？」
涼介　「説明は後だ。もう少し自分の頭で考えてみろ」

カッパは風属性。リビングシールド、ファルコンソード等、個性が光るブックだ。ぶるうすは火属性。ＨＷ６、テレポート、ファンタズムとこちらも渋い。きむをは水属性。プリン育成＆テンペストである。ゼファーは風属性。クランプうさぎブックである。

アー　フヮーンフヮンフヮンフヮンフヮンフヮンフヮーン
　　ポワァ〜ァ〜ァン
　　　　ミィーーーン
　　　　　　ボァンボァンボァンボァンボァン
　ヒューー　ビシッ
　　　ウャゥャウャゥャウャゥ
　　　　　コォアァァァァァ

啓介　「ぶるうすはケットシーがクランプとテンペスト両方の脅威に晒されている。これはキツいぜ。きむをはカッパ、ゼファーのマスグロースにテンペの必要数を増やされ、ゼファーのクランプにゴールドグースが殺されているな」
涼介　「いや、むしろプレイングだろう。全体の状況はテンペスト対アンチテンペスト。１対３の状態だ。きむをが集中して狙われている」
啓介　「なるほど…。確かにカッパのマジックボルトがブラス、プリンを潰し、ゼファーも移動攻撃でブラスを倒している。カッパとゼファーの一騎打ちってことか」

キラキラキラキラキラ…
　　ヒュウゥウウウウウウ（ゴォォォォォ）
　　　　ドゴァアーン
　ピリパリピリピリ　フォワーン
　　　ザアアアァァァァ
　　　　　プルィリルリルリルリ
　　　　　　　フォワーン

20ラウンド
ギャラリィＡ　「うお！　カッパのレベラーがレベル５に！」
ギャラリィＢ　「きむをのダゴンもレベル４だ！」
ギャラリィＣ　「ゼファーも南のコーンフォークをレベル４に上げるぞ！」
ギャラリィＡ　「ついにサドンデス開始。誰がどの土地を踏むかが勝負だ。このバトル、どうなるかまったく予想がつかないぜ」

このあと、いろいろな事があった。たくさんの有名セプターの方々にもお会いできたし、大会後のオフ会も楽しかった。…でも、悔しい。本当に悔しいッス。ＴＯＵＭＡさん（準優勝！）が激しくうらやましかった。せっかくはるばる北海道から乗り込んで来たんだから、これくらいしたいよなぁ。

12月24日
白木屋で解散後、二次会（？）麻雀組に参加。やや負け。カッパさん勝ち。
マサオサダさん宅で「たほいや」に参加。カッパさん勝ち。
ああ負けたさ！　楽しかったけどね！

札幌に帰り着いたときには、疲れ果てていた私であった。以上。

（2002/04/15）