あらすじ
今夜は株式会社ムゾクセイの団社長の主催する新年会。パブラシュカ新聞社とソルタリア新聞社のそれぞれ「究極」と「至高」のブック関係者が、招かれました。海原雄山も出席して、まさに呉越同舟……。そして次回の対決の題材を団社長が選ぶことになったのですが…。

（団）　それでは今度は……では、うさぎブックはいかがでしょう。
（社主）　なに、うさぎブック。
（団）　そうです、いろいろ考えてみるとうさぎはカルド独特の物のようです。実世界にもいるけれど、カルドみたいに能力値を交換したりはしない。他のゲームにおいては、主役になることは皆無と言ってもいいでしょう。数多いカルドのうさぎブックの中で、一番強い物はなにか……究極のうさぎブック、至高のうさぎブック、それはいったいなにか……それを今度の対決の題材にしていただきたいのです。
（社主）　面白い！いいじゃないですか！
（ハゲ）　賛成です！海原先生いかがでしょう？
（雄山）　「究極のブック」の担当者にまず聞け。
（社員Ａ）　「究極のブック」の担当者の意見は？
（栗田）　賛成です。面白くなりそうです。
（山岡）　いいんじゃないの。究極のうさぎブック、とりくみます。
（雄山）　（フッ）愚か者めが……
（山岡）　なに！？
（栗田）　愚か者？私たちが？
（社主）　おだやかじゃないね、その言い方。
（局長）　理由をお聞かせ願いたい。
（雄山）　うさぎブックは、そのセプターセプターの一つのブック自慢になっている物が多い。例えば「青い風の街」の総統は風うさぎブックが最高だと思っている。そのＣＢＷの人間に、ほかのうさぎブックをこれこそが究極とか至高とか言ったらどうなるか……。他の土地の人も同じこと……自分たちの愛するうさぎブック以外の物を「究極」とか「至高」とか言われて、それで納得するだろうか？ たとえ無理に納得したところで、不快感は残るだろう。
（ヒゲ）　それはまずい……。
（社員Ｂ）　読者を不快にさせるなんて、それじゃ意味がない。
（社主）　むむ……言われてみればたしかに……。
（局長）　うさぎブックには、思い入れの深い人間が多いですからね……
（雄山）　まだある。そもそもうさぎブックとは一体なんなのだ？
（栗田）　え！？ それは、ルナティックヘアが４枚入っている……
（雄山）　ルナティックヘア独自の特殊能力は、能力値交換だ。STを０にして、引っくり返して倒す。そこが根本だ。とすれば、ルナストーンブックもその範疇に入ると言っていい。
（社主）　そこまで含めれば、ブックのバリエーションはいくらでもあるな……属性も５属性全てありうる……。
（局長）　単色でないブックが強い可能性もありますよ……。
（雄山）　そんな中で、究極だ至高だと言えるブックを果たして作れると思うか？
（団）　わかりました、うさぎブック取り消します。ほかの題材にします。
（雄山）　いや、取り消さないでいただきたい……。うさぎブックで対決したい。
（栗田）　どうして……。
（雄山）　私は、誰もが納得し楽しんでくれる至高のうさぎブックを作る自信がある。
（社員Ｃ）　おお！ さすがは海原先生！
（社員Ｄ）　誰もが納得し、楽しんでくれるうさぎブックを！
（雄山）　そっちも、たとえばＣＲＡの組合長が素直にニンジャフュージョンブックより上だと納得し楽しんでくれるようなうさぎブックを、作る自信はあるか。
（山岡）　こっちも作ってみせるさ！ 誰もが納得する究極のうさぎブックを！