デコイの巻

デコイ対策基本法

□ ランドプロテクト付きデコイ及びファンタズム付きデコイ対策に関する法律

この法律は、ブック構築の段階からデコイに対する責任を放棄する行為を抑制し、もってソルタリア大陸全土の健全な発展に寄与することを目的とする。

第１条

対人戦におけるブックを構築する際には、青い風の街公安委員会の定めるデコイ対策をブックに組み込まなくてはならない。

第２条

前条のデコイ対策とは、以下に掲げる各号の何れかのカード若しくはカード群を指す。

1. デコイを戦闘のみで破壊することが可能なカード。ソーサラー、ウィンドカッター、ストーンヘイル、ティアリングハロー、デス、ファイアーボルト、フュージョン、ブラックオーブ、フリーズ、ヘルブレイズの何れかを指す。
2. デコイを破壊、除去あるいは無力化することが出来る単数土地対象カードと、デコイにかかったランドプロテクトの呪い効果を除去することが出来るカードの組合せ。
   1. デコイを破壊、除去あるいは無力化することが出来る単数土地対象カードとは、テトラモルフ、ファナティック、ハイド、アーチャー、イビルブラスト、グリード、シニリティ、シュリンク、ソーンフェター、ターンウォール、ディジーズ、バインドミスト、バニシングレイ、ビステア、ボーテックス、ポリモーフ、マジックボルト、リプレイスの何れかのカードを指す。
   2. デコイにかかったランドプロテクトの呪い効果を除去することが出来るカードとは、アーチビショップ、アストラルクイーン、エクソシズム、ソルティス、デザートストーム、プレイグ、マスファンタズム、リムーブカースの何れかのカードを指す。但し前項においてアーチャー、グリード、シュリンクを選択した場合、エクソシズムは認められない。
3. デコイを破壊することが出来る複数土地対象ダメージカードと、デコイにかかったファンタズムの呪い効果を除去することが出来るカードの組合せ。
   1. デコイを破壊することが出来る複数土地対象ダメージカードとは、ソルティス、テンペストのどちらかのカード、またはエレメンタルレイジ＋スウォーム、カタストロフィ＋スウォームのどちらかの組合せを指す。
   2. デコイにかかったファンタズムの呪い効果を除去することが出来るカードとは、各種単体土地呪いスペル、アーチビショップ、アストラルクイーン、ドモビー、スピットコブラ、ソルティス、デザートストーム、プレイグ、リムーブカースの何れかのカードを指す。
4. スカルプチャー
5. パニッシャーと、ファンタズム、マスファンタズム以外の各種呪いスペル、及びデコイにかかったファンタズムの呪い効果を除去することが出来るカードの組合せ。
   1. デコイにかかったファンタズムの呪い効果を除去することが出来るカードは、第３項のＢで定められたものとする。
6. ウィルス

第３条

前条の何れにも当てはまらないカード及びカード群をデコイ対策としたブックを使用する場合、事前に青い風の街公安委員会に届け出て許可を得なければならない。

第４条

第１条若しくは第３条の規定に違反したブックを使用したセプターはこれを１年以下の懲役若しくは禁錮又は５万円以下の罰金に処する。

解説

全国各地で相次いだデコイレベル５踏みによるサドンデス決着への批判から、ソルタリア歴740年に制定されたデコイ対策基本法に関しての裁判は、合憲判決、違憲判決が入り乱れている。第２条に当たらないデコイ対策のリーディングケースはルナティックヘアである。802年のルナティックヘア訴訟では、ボージェス若しくは防御アイテムの組み込まれていないルナティックヘアをデコイ対策と認めないと言う見解がなされた。支援効果が付きアイテム無しのルナティックヘアではデコイが倒せなくなる可能性を指摘した、実戦的な判断が下されたのである。単なるパズル的組合せによる可能性を否定し、本質的なデコイ対策を求める姿勢を打ち出したものである。この方針は他のケースにおいても貫かれている。戦闘終了時に防御側クリーチャーに対し呪いを付加するクリーチャーも、ランドプロテクト及びファンタズムの呪いを除去するカードとしては認められていない。逆にバサルトアイドル対策が施されていないブックがレプラコーン＋ダイナマイトのコンボにより許可を受けた判例もある。近年のブック先鋭化の影響で、ますますデコイ対策の重要性が叫ばれており、第４条の強化を求める声も根強い。