[ブック解説]
自作AIとスパーリングをしていて非常に気になったことがあったのです。性格パラメータがデフォルトのままのAIは、ホープを使いません。手札が無くても使いません。どうやらホープはあまり評価されていないようです。それまで何にも考えずホープを４枚入れてブックを組んでいたのですが、そこで考え直しました。

ホープ、プロフェシー、フォーサイト等の「手札を整える」ドローサポートは果たして必要なのでしょうか？ これはブックタイプにもよるのでしょうが、少なくとも今回の私のブックには、ホープは要らないと判断しました。替わりに単純に強いスペルを入れたほうがよっぽど良さそうです。よって元々ホープの収まっていたスペースにヘイストが投入されました。リンカネーションは２枚入れてみましたが、善悪は微妙です。バジリスクを流してしまうのはまずかったかもしれません。

それにしても、AIにブックの何たるかを教わるとは思いませんでした。

リンカネーションが弱体化し、思うようにカードが引けなくなったので、如何に安定させるかを考えました。こんなブックなら安定するはず。不要と思われるものを切り捨て、魔力増幅スペルとノーアイテムによる打撃力に偏らせました。具体的に言うと、開始から21ラウンドで、必ずブックの半分、25枚のカードがドローできますが、このブックは大体どの25枚を選んでも同じくらいの魔力を稼ぎ、同じくらいレベル１土地を殴って土地を取ることができると思います。コロッサスは４枚でも良かったくらいです。ギアじゃなくてコロッサスなら…と言う局面がしばしばありました。

こんなブックにしたせいで、プレイ中、大して考えることがありません。よって他人のカードを覚え、先を読むことに集中できると言う利点があります。私のような、全国レベルには香二本ほど足りないセプターにとって、これは重要です。自分の状況については、どの土地を上げれば良いか？ 地形変化スペルの残りは何枚か？ メズマライズを引いたら何を奪うか？ このくらい考えておけば十分です。ああ楽。